ホットライン法律事務所







 弁護士とのつきあい方の参考になればと考え、記載しています。













































● 依頼者の苦悩と弁護士の苦悩


依頼者の苦悩

 裁判を弁護士に依頼した方にとって、最大の悩みは、裁判にかかる期間が長いことです。小職は、むろん、事前の説明の際に、勝敗の見通し、必要な予算等に加えて、裁判が決着するまでのおおよその期間の見通しも説明するのですが、裁判は裁判所が主張と立証を慎重に吟味していく手続きですので、いかんせん時間が掛かり、初めて裁判を経験する方にとっては、何でみんなノンビリやっているのだろうか、という疑念が生じてくるのです。裁判の期日は、約1か月に1回のぺースですから、早くお金を回収したい方は、この裁判のスピードにしびれを切らすのです。
 この点に関しては、弁護士が逐一、裁判の進捗状況を報告していれば、依頼者の方も納得いただけるケースが多いのですが、依頼者の方の中にはノイローゼ気味になってしまう方もいらっしゃると聞きます。
 過払い金の回収事件や争点の少ない貸金請求事件等、比較的サクサクと終了する事件もありますが、弁護士に裁判を依頼する場合には、長い道のりを弁護士と共に進んでいく「根気」が必要です。
 裁判を依頼する場合には、弁護士にどのくらいの時間が掛かりそうか、確認をしてから、相応の覚悟をされるのがいいでしょう(裁判終結の時期の予想は、あくまで予測なので、弁護士の予想が外れることは良くあります。)。
 ところで、破産手続の申立等の事件を弁護士に依頼した場合は、注意が必要です。裁判の違って、仕事の締切がないため、弁護士が本当にサボっているケースがあります(弁護士の懲戒事例も多いです。)。
 また、通常の裁判でも、いずれかの弁護士が主張や立証をサボっている結果、進捗が遅れてしまうケースも多々あります。
 弁護士から何の連絡もなく、頼んだ仕事が全く進捗していないように見える場合には、弁護士に進捗を確認して下さい。仕事を滞留させてしまう弁護士が一方的に悪いのですが、依頼者の方は、自分の利益を守るために弁護士に催促し、弁護士の尻を叩いていく必要があります。
 ホットライン法律事務所(北海道札幌市所在)では、お客様に対し、随時報告を行うと共に、お客様からの進捗に関する問い合わせに対し、速やかに報告を行うよう心掛けています。

弁護士の苦悩

 弁護士は、皆さんが想像されている以上に事件の数を抱えています。個人によって異なるとは思いますが、訴訟と非訴訟の事件を併せて、少ない人でも20件、多い人だと100件程度、進行中の事件を抱えています。これらの複数の事件を遅滞なく進行していくことは、正直、大変なことです。そうならば、そんなに沢山、仕事を受けなければ良いではないか、と批判されそうですが、少なくとも弁護士一人が年間におよそ40件以上は仕事を完結させないと、弁護士事務所は赤字になってしまうと思います(あくまでも個人の感想であり、統計等に基づいた数値ではありません。)。このように多くの仕事を同時並行で進行していくわけですし、緊急に処理しなければならない事件(法人の破産や刑事事件で示談をまとめなければならない締切がある場合等)が突発的に入って来たりすると、夜間・休日を問わず、仕事一色の生活となるのですが、それでも滞留する事件が出てきてしまうのが現実です。
 そういった事件の滞留に対し、良心の呵責を感じ、ゴールデンウィークや正月にパソコンに向き合い、遅れを取り戻したことが何度かありました。そのような状態で、多くの仕事と格闘しているわけですから、弁護士には体力とバイタリティが必要です。
 ですから、皆さんが弁護士を選ぶ際には、体力とバイタリティがありそうかどうか、を選別基準にしてみるのも良いかもしれません。
 また、打ち合わせをやたら早く切り上げようとする弁護士やバタバタしている弁護士は、仕事量の面でパンクしている可能性がありますから、避けた方が賢明です。
 もっとも、飲食店と同様で、いかにも暇そうな弁護士に仕事を頼むのも冒険になってしまいますが・・・・・・。